【松阪もめんフェスティバル2017】江戸で大ブレーク!とびきり粋な「松坂嶋」
イベント情報
【期 間】2017/11/12
開催時間/10:00~16:00
【期待度】
4.0
【場所】カリヨンビル(三重県松阪市日野町788番地)および松阪市中心市街地一帯
江戸時代、粋(いき)な縞柄で一世を風靡した「松阪もめん」。
その「松阪もめん」にちなんだお祭りが11月12日(日)松阪で開催されます。
テーマは”松阪もめんを見て、触れて、感じて、話す”。
市民や地元学生が中心となり、中心商店街や松阪の豪商「旧長谷川邸」に作品を展示したり、ファッションショーやマルシェ、音楽演奏など、「松阪もめん」にちなんだイベントが街中で開催されますので、江戸の粋なファッションをまずは見て、触れて、感じてみましょう!
目 次
名古屋モード学園と松阪もめん手織りセンターが連携
『松阪もめんフェスティバル』では、名古屋モード学園と松阪もめん手織りセンターの連携による試作品の製作発表やファッションショーなどのイベントがあります。
名古屋モード学園では昨年から綿製品の教育のため「松阪もめん」を授業に取り入れているそうで、松阪もめん手織りセンターと共同で商品開発に取り組んでいます。
”松阪もめん×名古屋モード学園コラボTシャツ”というものも…
粋な「松阪もめん」が現代のファッションでどう活用されるのか楽しみですね。
地味?な縞模様が大ブレーク
一見地味な藍染の縞模様の着物が、おしゃれに敏感な江戸っ子たちをとりこにしたのは何故なのでしょう。
当時江戸では倹約令により、華やかで美しい絹の着物は着られなくなっていました。
粋を誇りとした江戸の庶民にとって、最大限のオシャレが”絹”ではなく”木綿”で縞柄の「松阪もめん」だったのです。
粋とは、飾りたてず派手に目立たぬこと。すこし離れると地味な無地に見えるのですが、よく見れば繊細ですっきりとした縦縞が走る「松阪嶋」は、粋の感覚にピッタリでした。
また伊勢湾岸で採れる木綿がとても良質であったことに加えて、松阪には古来より優れた紡織技術があったことも江戸っ子たちに人気の理由でした。
歌舞伎の役者さんが縞の着物を着ることを今だに「マツサカを着る」と言うそうですが、それほど縞といえば「松阪嶋」が代表的だったわけです。
なお「松坂嶋」の「嶋(しま)」は、「嶋渡り(舶来の意)」からきており、それが縞柄といわれるようになったといわれています。
江戸の二人に一人は着ていた「松阪もめん」
<歌川広重作 東都大伝馬街繁栄之図>
「松阪もめん」の人気は大変なもので、当時の江戸の人口100万人に対し、年間に50数万反もの売上げがありました。
単純計算ですが、江戸の二人に一人は「松阪もめん」の着物を仕立てて着ていたということに!
現代ではとても考えられないくらいの大流行ですね。
特に日本橋大伝馬町一丁目には伊勢国出身の木綿問屋が集まり「一丁目(大伝馬町)は伊勢店ばかり」と揶揄されるほどで、歌川広重の錦絵にもその様子が描かれています。
「松阪もめん」の着物でまち歩き
松阪駅から徒歩約7分の「松阪木綿レンタルセンター(八幡屋きものレンタルセンター)」で松阪もめんの着物を散策用にレンタルできます。
着付にかかるのはなんとわずか3分!足袋や草履、巾着など一式をリーズナブルに借りられます。
城下町を粋な着物姿で歩けば特別な旅の想い出になりますし、「松阪もめん」の良さをより感じられること間違いなしです。
予約が必要になりますが、ぜひ体験してSNSに投稿して下さい。”松阪もめんを見て、触れて、感じて、話す”ですね!
松阪に来たら絶対に外せません!「松阪牛」!!
もう説明不要ですよね、「松阪牛」! 正式な読みは「まつさかうし」もしくは「まつさかぎゅう」で、「まつざか」と読むのは間違いなのだとか。
でも、そんなことはどうでもいいのです。「松阪牛」と聞いただけでテンション上がりまくりです!!
三重県の観光ホームページにも掲載されている王道のすき焼き店をご紹介します。いずれも事前にご予約を。
和田金
明治初期創業の老舗店だけあって、風格と日本情緒が漂います。
ほのかに甘みのあるすき焼きをいただけば、とろける味わいに夢見心地になること必至。
松阪まるよし
”最も美味しくお値打ちに”がモットーのお店で、”松阪牛牛トロすき焼き”がおすすめ。きめ細やかな肉質の希少部位を堪能できます。
松阪海津
美しい日本庭園を愛でながら極上の塩すき焼きもいただける、知る人ぞ知る名店。
贅沢に王道のすきやきか、それとも焼き肉か、ステーキか… 「松阪で牛肉を美味しく食べる うまい店ガイド」をじっくり眺めて決めてくださいっ!
松阪の昔と今
「松阪牛」はとても有名だと思うのですが、「松阪もめん」はご存知でしたか?
江戸時代には「松阪もめん」を大流行させ、現代では「松阪牛」を超有名ブランドにした松阪の人たちの努力とセンスは素晴らしいですね。
そんな松阪の昔と今を両方じっくりと堪能して下さい。