【国府宮はだか祭り】寒いのか熱いのか、はだか男たちの壮絶な揉み合い
イベント情報
【期 間】2018/2/28
開催時間/15:00~
【期待度】
5.0
【場所】尾張大國霊神社 国府宮(愛知県稲沢市国府宮1丁目1-1)
さあ、「愛知県稲沢市」と見ると何を思い浮かべますか。
あ、ぎんなん春秋?モナカですね!
いやいや、この時期ですから!お、タイトルに書いてありましたね(なんかすみません)。
そう、「国府宮はだか祭り」です!
毎年2月末辺りに行われるこのお祭り、きっと地元の人々も楽しみに思っていらっしゃることでしょう。
実は裸祭りはお祭りのほんの一部
柱を立て神男を選び餅ついて籠って裸で祭ります!
本当にざっくり、これでも一部だけ書いてみましたが、いわゆる裸祭り、はだか男たちの揉み合いは、何日もかけて行われるお祭りの一部でしかないのです。
旧正月、2日を皮切りに、儺追神事(はだか祭)標柱建式、儺負人(神男)選定式と、たくさんの神事があります。
全部はご紹介いたしませんが、他にも鏡餅をお供えしたり、なおい茶会でお茶を飲んだりもします。
This is the 大鏡餅
たくさんある神事の中でも、目立つものの一つが先ほど書きました鏡餅のお供えです。それは大鏡餅と呼ばれています。
そんなのせいぜい1メートル程度でしょう?
なんとこのthe 大鏡餅、2メートル超えであります(235cm)。大体のNBA(バスケットボール)選手超えています。
重さにすると約4トン。トラック並みになります。動かざること山の如し。
これが奉納されるところが異彩を放たない訳がありません。一見の価値があると考えます。
神男について
「儺負人(なおいにん)」別の呼び方で「神男(しんおとこ)」は神事の選定式で選ばれます。はだか祭りの中心を担うことになる重要な役割です。
志願者を集め、儺追殿で神事を斎行し、神籤(みくじ)により決定します。神男は証である差定符(さしさだめふ)を授けられます。
神男は三日三夜お籠り(こもり)します。
儺追神事(なおいしんじ)、つまり、はだか祭りの当日午後3時にいよいよ出番です。
神男は警護されながら、参道に群がっている裸男たちの中に飛び出すことになります。
なぜ揉み合いをするのか。それは神男に触れることができれば厄落としができるという信仰が根拠となっています。
はだかの群集に揉まれ触れられ人々の厄を一身に受けた後、儺追殿に納まることで神事は無事終了です。
この後に本義とされる夜儺追神事(よなおいしんじ)という神聖で重要な神事も行います。
(土餅を捨て、神職が埋めるというもの)
儺追神事(はだか祭)
正式には儺追神事(なおいしんじ)と呼びます。
毎年旧正月十三日に行われており、その起源はとても古いものです。
神護景雲元年(七六七年)に弥徳天皇の勅令によって悪疫退散の祈祷が全国の国分寺で行われたとき、尾張総社国府宮で行ったものが始めになります。
ご祈祷とお神籤で選ばれる一人の儺負人、つまり神男を巡り、壮絶な揉み合いを繰り広げる、ということです。
当日早朝から厄除けのご祈祷を受けられる人、御守りの「なおぎいれ」を受けられる人で混雑します。
午後には裸男の集団と、裸になれない老若男女が厄除けの祈祷を込めた布を結び付けた「なおい笹」を捧げて、拝殿へ駆け込んでいらっしゃいます。
は だか 祭りは盛大 だか ら
このお祭りはお餅まで盛大です。
まだ寒い季節に行われますが、色々な意味でそんなことはぶっ飛ぶでしょう。
壮絶な揉み合いだけが見物ではありません。
厳かな雰囲気のものに参加してみるのも、楽しいかもしれませんね。