小牧山で薪能(たきぎのう)鑑賞して、戦国の世の夢に思いを馳せよう【小牧信長まつり】
イベント情報
【期 間】2017/9/16
【期待度】
4.5
【場所】小牧山
※画像は公式webサイトより転載
小牧山薪能、それはかがり火によって幻想的に照らされた信長の館跡に再現される、幽玄の世界・・・。
なんとも神秘的な雰囲気ですが、織田信長が4年間を過ごし、天下統一への足がかりとした小牧山では、9月16日の土曜日に『こまき信長夢夜会』というお祭りが開催されます。
そのイベントの一つがこの薪能なのです。お祭りのイベントですからもちろん無料ですし、事前の申し込みなども必要ありません。気軽に芸術の秋を堪能しましょう!
目 次
そもそも薪能ってどんなもの?
薪(たきぎ)能とは夜にかがり火をたいて野外で行われる能のことで、起源は平安時代中期にまで遡り、阿修羅像で有名な奈良の興福寺で催されたものが最初だといわれています。
小牧山薪能は午後6時開演。演目は
●観世流・能「葵上(あおいのうえ)」
●和泉流・狂言「隠狸(かくしだぬき)」
●観世流・半能「殺生石(せっしょうせき)」
となっていますので、簡単に予習をしておきましょう。
「葵上(あおいのうえ)」
光源氏の最初の正妻である葵の上は、元皇太子妃で源氏の愛人の六条御息所(みやすどころ)の生霊に苦しめられていました。
修験者である横川の小聖が呼ばれ祈祷が始まると、御息所の生霊は怒って鬼の姿で現われるが、激しい戦いの末、心安らかに成仏するのでした。
「隠狸(かくしだぬき)」
太郎冠者が狸を捕っているという噂を聞いた主人。太郎冠者に真相を問いただすも、「狸など捕ったことはない」とシラをきられてしまいます。
そこで主人は、この太郎冠者の嘘を暴こうと酒を飲ませたり、舞いを舞わせたり、あの手この手で責め立てます。
「殺生石(せっしょうせき)」
玄翁(げんしょう)和尚は里の女から、むかし鳥羽院に仕えた玉藻前(たまものまえ)という女官の執心が凝り固まった殺生石という巨石があり、近づく者の命を奪うのだと教えられます。
玄翁は殺生石の石魂を鎮めて成仏させるべく、引導を授ける法事をはじめると、地響きとともに石は真っ二つに割れ、中から狐の姿をした恐ろしい化け物が現れたのでした。
能というと難しくてハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、どれも面白そうなお話しだと思いませんか?
小牧山薪能、こまき信長夢夜会はこんな雰囲気
小牧市の公式動画として以前行われたイベントの様子がyoutubeに掲載されていました。
「ちょっと面白そうだけど、雰囲気がわからないと参加しにくいな」
という方は、ぜひこちらをご覧ください!
【 youtube 小牧市公式動画 】
”信長の過ごした秋の夜の再現”がコンセプトの『こまき信長夢夜会』
薪能以外にも『こまき信長夢夜会』では様々なイベントが行われます。ワインなどのアルコール、地元の食材を使った一品やお店こだわりの一品が楽しめる“バルエリア”や、和・洋さまざまなスイーツが味わえる“カフェ・スイーツエリア”では食欲の秋も堪能できちゃいます。また情熱的なサルサのステージやジャズ演奏などもあります。
信長に招かれた客人の気分で、一夜限りの夢夜会を楽しんでみてはいかがですか。