【秋葉山舘山寺 火まつり】荒行事「火渡り」が行われます
イベント情報
【期 間】2017/12/15~2017/12/16
【期待度】
4.0
【場所】秋葉山舘山寺 静岡県浜松市西区舘山寺町2231
静岡県は浜松にある舘山寺温泉。この温泉の名前の由来ともなっている秋葉山舘山寺では、毎年12月15日に『火まつり』が行われます。
火によって心身を浄化するという空海(弘法大師)の故事にちなみ、”密教の荒行事”なるものが執り行なわれるのです・・・
師走の時期に行われる『火まつり』ですから、1年の厄を祓うにはちょうど良いお祭りだと思うのですが、
『火まつり』で行われる荒行事って、一体どんなことをするのか気になりますよね? ”密教の荒行事”ってだけで怖すぎるのですが・・・
目 次
”密教の荒行事”「火渡り」
「火渡り」ってもしかして!?そうです!火の上を素足で歩くという、テレビで見たことあるようなアレです!
まずは行者により護摩木に火がつけられ、燃え落ちた護摩木の上を行者が素足で「火渡り」を行ないます。ここである程度通り道が作られます。
一般参列者は、炭火が黒ずんできたころでその通り道を素足で渡るのですが、いやコレ絶対熱いでしょ!!なのであります!
火防(ひぶせ)、心願成就、無病息災を祈願するのですが、かなりの勇気が要る分ご利益も頂けそうですね。
例年のスケジュールは以下のようになっています。
19:30 火防・大般若ご祈祷(本堂)
20:00 火防・無病の火祭りご祈祷開始(境内)
20:30 火渡りの開始
※問合わせしたところ「19:30から火渡りを始めると思います」とのことでした!ご注意!
我こそはという方、ぜひ参加してみてください。
秋葉信仰のルーツ
浜松にある秋葉三尺坊大権現(あきはさんじゃくぼうだいごんげん)の総本山である秋葉寺(しゅうようじ)は、709年(和銅2年)に行基が開いたとされ、徳川綱吉の治世の頃から三尺坊大権現が火伏せ(火防せ)の神として有名になりました。
このころから伊勢参りにあわせて秋葉参りも盛んとなり、秋葉街道が開けるのですが、秋葉信仰については諸説あってその始まりは定かではありません。
三尺坊大権現は越後の国で修行を積み、天狗のように自由に空を飛び、遠江国(現在の静岡県西部地域)の秋葉山に飛来したと伝わっています。
秋葉寺は明治の神仏分離で廃寺となり、もともと寺のあった場所は秋葉神社になっています。現在の秋葉寺は信徒の強い要望によって、明治13年に再建されたものです。今回ご紹介した秋葉山舘山寺は、秋葉山秋葉寺の末寺となります。
また秋葉神社は日本全国に点在し神社本庁傘下だけで約400社あるとされています。
秋葉の火まつり
毎年12月15、16日、秋葉寺(しゅうようじ)と秋葉山本宮秋葉神社(あきはさんほんぐうあきはじんじゃ)でも『火まつり』が執り行なわれます。
もともとは一緒だった秋葉寺と秋葉神社ですが、行われている祭りの内容は異なっています。
●秋葉寺
12月15日夜には大護摩が炎とともに夜空に舞い上がる「大護摩供養」と「火渡り」が行われます。
12月16日深夜に秘事として「三尺防大権現七十五膳献供」の神事が厳粛に執り行われます。
●秋葉神社
12月15日14:30~ 阿礼祭
12月16日22:00~24:00 3人の神職によって「弓の舞」「剣の舞」に続いて松明を振りかざして舞う「火の舞」が舞殿で奉納されます。「火の舞」は、秋葉山本宮秋葉神社だけに伝承されたものだそうです。
寒くなったら温泉へ!
最初にも書きましたが、舘山寺温泉の温泉の名前の由来が秋葉山舘山寺です。つまりは『火まつり』が行われる舘山寺の近くは温泉街ということなのですね。冷えた(燃えた?)身体は温泉で癒しましょう。
また近くにはロープウェイや遊園地など遊ぶところもいっぱいありますから、お子様連れにも最適です。
浜名湖舘山寺温泉そぞろ歩きまっぷをチェックしてください。
うなぎに直虎も・・・
浜松といえば・・・いろいろ思い浮かびますよね。一番はなんといっても「うなぎ」!でしょうか。
浜名湖・天竜川は古くからのうなぎの大産地。周辺には鰻の名店も数多くあります。
一般的に、うなぎは「関東風」と「関西風」とに分けられ、「関東風」では背開きにしたうなぎを蒸してから焼き、「関西風」では腹開きにして蒸さずに炭火で焼き上げます。
うなぎが庶民の味として親しまれるようになった江戸時代。武家中心の社会だった関東地方では切腹を連想させる「腹開き」は好まれなかったため、背開きが主流となったと考えられています。
浜松は江戸と京のちょうど中間あたりということもあってか、現在に至るまで関東風・関西風のどちらもが受け入れられ、お店ごとにスタイルが異なっています。
そして浜名湖周辺は、いま話題の「井伊直虎」ゆかりの地が点在しています。こちらを参考にいろいろと巡ってみてはいかがでしょう?
そして火防、心願成就、無病息災祈願に「火渡り」にも挑戦してみて下さいね。